「バンク・ジョブ」
「バンク・ジョブ」2008年
1971年にあったという実際の銀行強盗事件をもとにした映画とのこと。
英国王室のウェディングが世間でニュースだが、マーガレット王女のスキャンダル写真も話に登場する。
ざっくりとあらすじ
ジェイソン・ステイサム演じる主人公テリーは中古車販売店を経営していたが、借金の返済が滞っていた。そこにかつての知り合いマルティーヌが銀行貸金庫強盗の話を持ち掛ける。MI-5、警察、ポルノ店、汚職警官、黒人指導者、政府高官など数々を巻き込んだ大事件の一部始終。
最高だった。暴力・権力・金・恐喝・恐喝に上塗りする恐喝・交渉・変態・役割分担とチームプレイ。
男としてのカッコよさ、いつもスマートに決まらなくてもいい。だが、切り札の見せ方は誤ってはいけない。
そんなことを思った。
★4.5
Coco avant Chanel
G.W.最終日は朝から朝まで仕事。風邪ひいて咳きこんでいる。
「Coco avant Chanel」2009 仏
以前から気になっていたものをAmazon primeで視聴。Audrey Tautouは「アメリ(2001)」のころには25歳、本作のころは33歳、現在はなんと41歳になるようだ。
頬のコケ具合といい、年齢をあえて出している印象。
愛煙家というシャネルのあまりに多すぎる喫煙シーンのせいもあるだろうか。こちらが咳き込みそうになった。
<以下ネタバレ>
孤児院で育ったガブリエルちゃん。「ココの歌」をナイトクラブで唄って、クラブで出会った金持ちを勝手に頼ってパリ近郊へ進出。勝手に居候して勝手に馬乗って勝手に家主の知り合い(英国人)といちゃこいて、結婚できるかと思えば結婚予定はすでにあるとか知って、そんななら私は誰の妻にもならない、とのこと。
自分で働きたいの、という意志で結局成功
<感想>
雰囲気としては嫌いじゃないんだけど、そこまでロマンチックでもない恋愛シーンがもはや冗長
男を利用してコネを使って資金を集めて自分で成功しました、という悪い女仕立てにもなりきらず、貧困の中でも王子様との恋愛に目覚めちゃった100%純度の純愛にもなりきらず。かといってあくまで恋愛はスパイスだからデザイナーとしての成功譚だから職業エピソードが主かというとそうでもなく。
もう少し仕立ての工夫とかデザイン性についても触れてほしかった。
★2.5
隣人は静かに笑う
初めまして
まるすけです
馬車馬のように働きこき使われ寝不足が慢性的に続く状態からペースは落ちつき、仕事に余裕ができたために備忘・思考整理のためのブログをはじめました。
先ずは忘れそうな映画の記憶。
<以下ネタバレ>
OPは幼い少年が血みどろで道路を歩く様子。
駆け寄る主人公。どうやら隣人の息子らしい。名前も知らないけどとりあえず救急車に乗せてついていく(優しい)。事件に巻き込まれていきます。
そのあとからパーティーに招かれたり、これまで付き合ってこなかった隣人と付き合うように。でも言葉の端々などから違和感がつきまとい、調べてしまいます。
あなたスパイみたいなことするのね、と妻に呆れられる。わかってもらえない感。
それでも調べるのをやめず、16歳にして爆弾テロを起こしたことが見つかります。
あとはお察しの通りテロに巻き込まれていくのですが、息子を巻き込ませないと思い必死になるがあまり自分の車に仕掛けられた爆弾に気づかずFBIに特攻してしまうという。エンディングのひどさゆえ公開されなかったとか?
・感想
当時の反響がどうだったかは知りませんが、今見るとわりとあっさり想定できてしまうエンディングに思われます。きっとここから始まった手法、ということもありますね。
9.11よりも前の公開だった?と考えるとすごい。
妻にわかってもらえない夫の「異常行動」。妻にわかってもらえた瞬間に妻は死ぬことになりますが、「常識者」と「非常識者/異常者/狂人」のこのすれ違いは、考えさせられるところがあるように思いました。
撮影時期の時代を考慮して、★3.5